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岩手県山田町のティエフシー TF011番船の起工式を実施
2021年8月19日
ティエフシーやまだ工場で8月12日、来賓・関係者が見守るなか、TF011番船の起工式を行いました。建造船は宮古市様ご発注、19総トン型のアルミ合金製旅客船です。
宮古市の「浄土ヶ浜遊覧船」は、109トン、400人乗りの大きな遊覧船でしたが、乗客の減少と老朽化により令和3年1月11日に58年の運航の歴史に幕を下ろしました。
多くの市民や観光関係者からの再開を望む声を受け、市民並びに関係機関などとの協議、検討を経て、令和4年7月遊覧船の運航再開を目指し、本船の建造が決定しました。
本船は建造費用の削減と運航に係るランニングコスト削減のため、総トン数を19トン、全長18メートル、乗船客数80人乗りとサイズを小さくし、またリサイクル可能なアルミ合金製で軽く横揺れに強い「双胴船型」を採用しています。
新しい運航ルートにはこれまでの運航内容に加えて、「浄土ヶ浜」と現在岩手県が整備している、「道の駅みやこシートピアなあど」を中心とする「出崎ふ頭」を結ぶ新たな周遊型観光の形を構築し、これまで同様、たくさんの人に愛される「みんなの遊覧船」、そして「市民の船」となる予定です。
現地ではメディアにも多く取り上げられ、注目度の高さが伺えます。
ティエフシーやまだ工場では、総トン数19トンの双胴船の建造は初めてとなりますが、来年5月の竣工に向けて建造を開始しました。
神原潤社長は「10年前、東日本大震災を目の当たりにし、復興のために自分達に何ができるかを考え「三陸の人達と船を造る」と始めた「造船技能者養成」事業。(従業員の皆さん)10年で蓄積した技術を本船の建造で発揮し、地元で活躍する船をしっかり建造しましょう」と挨拶しました。
宮古市 山本正徳市長は、「新たな双胴の新造船が来年の7月には宮古湾を走る姿を想像すると楽しみです。運航社を募集し、官民一体で遊覧事業を成功させます」と挨拶しました。